か。「おじさん、あの子犬はどうしたの?」と男の子は聞きました。
「生まれつき足が悪くて、獣医さんから、多分一生治らないって言われたんだよ」と店のオーナーは答えました。ところがそれを聞いた男の子の顔が輝き始めたのです。「僕、この子犬がいい。この子犬を頂戴!」
「坊や、よしだ方がいい。そりやあ、もしどうしてもこの犬が欲しいって言うなら、ただであげるよ。どうせ売れるわけないから」と店のオーナーが言うと、男の子は怒ったようににらみつけました。
「ただでなんかいらないよ。おじさん、この犬のどこが他の犬と違うっていうの?他の犬と同じ値段で買うよ。今2ドル37セント払って、残りは毎月50セントずつ払うから」
オーナーは「だってこの子犬は普通の犬みたいに走ったりジャンプしたりできないから、坊やと一緒に遊べないんだよ」これを聞くと、男の子は黙ってズボンの裾をまくりあげました。ねじれたように曲がった左足には、大きな金属製のギブスがはめられていました。
男の子は、オーナーを見上げて優しい声で言いました。「きっとこの子犬は、自分の気持ちがわかってくれる友達がほしいと思うんだ」 |