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ちょっといい話
高松南ロータリークラブ・ロータリー情報委員会(2001-02)より、小耳に はさんだ いい話をご紹介します。

■第40回 親子の季節

-クラブ週報 4月24日号-
イメージ  「こころの風景」(荒木忠夫著)を読んだ方から、たくさんの感動のお便りや電話を頂きありがとうございました。今月はこの本の中の「親子の季節」というお話を紹介いたします。
 『受験シーズンたけなわである。受験といえば、私にも忘れられない思い出がある。高校卒業後、父は私を就職させようと考えていた。私はどうしても大学へ行きたかった。父はしぶしぶ承知したが、九州大学以外は絶対にだめだと言い張った。おそらく、九大なら必ず落ちると考えたのである。そして、休日になると、私を無理やり畑に連れて行った。父は
私の不合格を望んでいると考えて、父を恨んだのである。それが逆に私を奮起させた。
「今にみとれ、このくそおやじめ」私はいつも心の中で、そう叫んでいた。入試が終わり家に帰っても父はゆっくり休めとは一言も言わず、私を畑に連れて行った。私はますます父を恨んだのである。
いよいよ発表の日が来た。発表は夜11時から、ラジオで行われた。私は昼間から、おんぼろラジオのチャンネルを合わせ、布団に入って耳をすましていた。発表開始とほとんど同時に、私の名前が出たのである。私は思わず「やった」と叫んでいた。すると、その時、隣の部屋から「万歳」という父の声が聞こえたのである。私は驚いて父のところへ行った。すると、父の目には涙が光っていた。そして、私の手をしっかりと握って、声をあげて泣き出したのであった。
私はその時、初めて父の本当の心を見たような気がした。そして、心の中で父に謝ったのである。受験シーズン、それはまさに「親子の季節」なのである。』

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