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ちょっといい話
高松南ロータリークラブ・ロータリー情報委員会(2001-02)より、小耳に はさんだ いい話をご紹介します。

■第32回 心温かきは万能なり

-クラブ週報 2月27日号-

 先日、ながめ余興場でカー用品の「イエローハット」の創業者・鍵山秀三郎さんの講演会が開かれました。

 『私は36年前、自転車一台の行商からスタートを致しまして、本当に屈辱的な目に何度も遭いました。店の中から手で追い払われたり、名刺を出してもチラッと見ただけで無視される。人間は無視されたり、冷たくあしらわれるくらい辛いことはありません。ですから私は人にはこういうことはしない人間になろうと心に堅く誓いました。
一方、心温かい人もいらっしやいました。
昭和37年2月のみぞれの降る寒い日に自転車に荷物を積んで歩いておりました。ある小さなガソリンスタンドさんの前で、入って良さそうかどうか感触を確かめてから合羽を脱ごうとしておりましたら、私の手を持って中へ引っ張り込んで下さる方がいる。「ああ寒いでしょう、冷たいでしょう」と言って私の肩に手を掛けて両方の肩を持ってストーブの前へ連れていって「火におあたんなさい」と言って下さる。私は、その方の洋服が濡れることを気にしたのですが、そんなことはおかまいなく、「今、団子を買ってきたところだから一串食べなさい」と言って私にくれたんです。涙が溢れちゃって食べられませんでした。「世の中には何と心の温かい人がいるものだ、私もこういう人間になろう」と強く思いました。
その人は今は亡き歌手の藤山一郎さんでした』

 講演が終わった後、体に障害を持った久人君と千恵子さんからの花束贈呈の際、鍵山さんはステージにひざをつき、車椅子の二人に目線を合わせて嬉しそうに花束とお土産を受け取りました。「心温かい人間になろう」とお話になった言葉通りの相手を思いやるしぐさを見て鍵山さんの優しい人柄を更に強く感じました。


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