た。普通なら風呂などは、まず家族のものが先に入り、その後で雇人が入るものでしたが、母は「働いてくれる人がいるから、生活できるんですよ」と言って、私たち母子は一番最後に風呂に入っていました。子供でしたから、汚いなあと思っていましたが、母は「この垢が、今日一日働いた宝だよ」と私に言って垢を取り除き、感謝しながら入ったのです。
また、昭和28年に当時のお金で1千2百万円(今のお金にすると10億円位)の不渡り手形をつかんでしまった時も、怒る父を制して『お父さんと私のせいで、お前を大学に行かせてやれず、常々すまないと思っていた。1千2百万円の損は一生忘れないだろうし、この体験を生かすことは、社会大学を卒業したようなものだから、お赤飯でも炊いてお祝いしましょう』と慰めてくれました。・・・」
自らを『愚翁』と称する星野さんの座右の銘は「一日一生、日々元旦」。
一日一日を感謝しながら真剣に生きている星野さんの元には、今も多くの人達が教えを求めて集まっています。 |