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ちょっといい話
高松南ロータリークラブ・ロータリー情報委員会(2001-02)より、小耳に はさんだ いい話をご紹介します。

■第17回 見えないものが見えてきた

-クラブ週報 11月7日号-
井上わこさんという盲目の歌手の人の話を知人から聞きました。
井上さんは34歳の時に交通事故に遭い、後遺症で半年後に右目を失明。「お医者さんから、左目も見えなくなると言われた時には、まだ左目は見えていたのに、その時点で全てが見えなくなってしまいました。
自分で全てを見えなくしてしまったんです」・・・と。
人に面倒を見てもらわなければ生きられないならと毎日死ぬことばかりを考え入水自殺も計りました。「死のうとしても死ねない人っていうのは、生きなあかんよ、と言う病院の先生の侵しい言葉に涙が出ました。
先生は拒食症の私に、もどしてもいいから食べなさい、と言ってくれました。でも本当にもどしてしまって。そうしたら先生が自分の手で私がもどしたものを受けてくださったんです。
そんな優しい先生や看護婦さんのお陰で立ち直ることができました。」それ以来、井上さんは歌手としての自分の使命を感じ、老人ホームや養護施設の慰問を続けています。
そして、施設の人達へのお土産にマフラーを編み始めました。目が見えないため最初の1枚を編むのに8ヵ月もかかったそうです。しかし、やがて1日に3〜4枚は編めるようになり、10年間で1万枚以上も編んだそうです。
井上さんのもう一つのライフワークは盲導犬の寄贈活動。昭和63年から1年に1頭を目標に寄贈を続けています。「あんなにすさんだ生活をしていた私が人に喜ばれる事ができるというのは大きな幸せです。今まで見えていたものは見えなくなったけど、多くの人との出会いがあって、見えなかったものが見えてきました」・・・と。
11月8日には11頭目の盲導犬の贈呈式が行われるそうです。

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